不具合関連情報

既知の不具合情報と改善/回避策です。
全ての個体にこれらが発生するわけではありません。
個体や環境等によってそれぞれの差が大きく、問題のない個体もあります。

※何か問題や不具合が発生した場合、こちらから投稿いただけると助かります。

目次

GPD Pocket固有の不具合 (主にハードウェア)

電源を押しても起動しない

特に初期ロット(改善前)のモデルは、バッテリーのコネクタが抜けていることがある。
その場合、裏蓋を開け、バッテリーのコネクタを付け直す。

また、バッテリーが10%以上充電されていないと起動しないため、その場合は10%以上まで充電する。
(2017/08/07版のBIOSから、充電中(ACアダプタ接続中)であれば、10%未満でも起動するようになりました。)

蓋を閉じるとスリープから復帰してしまう

ホールセンサーに異常のある個体がある。この場合、GPD社から交換用パーツを送ってもらったりできる。
「カバーを開いた時のアクション」を何もしない。にすることで回避可能。
手順は以下のブログが参考になる。
MobileHackerz再起動日記: 新書サイズの素敵超小型PC「GPD Pocket」が蓋を閉じると起きてしまう現象を解決する

また、背が高いポインティングスティックを使用している場合、それが画面に触れることが原因となっていることもある。
(ThinkPad?用の場合、ロープロファイルに対応している。)
参考
GPD Pocketのポインティングスティック、トラックポイントと交換するならロープロファイルをお勧め – Dream Seed

また、個体差なのか、一部のキーが液晶に触れてしまう個体があるらしい。
画面に0.5mから1.0mほどのゴムを貼り付け、物理的に対策する方法もある。

イヤホンにノイズがのったり、音が途切れる

更新されたサウンド関連のドライバが公開されている。
公式ドライバの情報

メモリが1066MHzになっている

2017/08/12現在、すべてそうなっている様子。
(Ubuntu用のBIOSで1600MHzに変更は可能)

バッテリーが100%を超えて充電されたり、Current Capacityが異常に少なかったり多かったりする

たぶん仕様なので気にしない方がよさそう。何度か充放電を繰り返すと比較的落ち着く傾向あり。
BIOS画面で放置してバッテリーをフル放電すると、正しいFull Charge Capavityにリセットできる。

Windowsが認識するバッテリー残量が異常に少ない

Windows側がバッテリーの設計容量を 6873 mWh などと認識する。
GPD Pocketのバッテリーは 7000mAh(定格3.8V) なので 26,600mWh ぐらいになるはずだが大幅に少ない。
恐らくWindows側に渡す数値の単位を誤っている(mAh単位で渡している?)だけなので気にしなくてもよいと思われる。

電源やバッテリー関連が色々おかしい

個体差なのか、人それそれに色々な報告がある様子。

充電中に発熱する

USB PD対応のACアダプタで充電すると発熱する仕様らしい。
特に充電中に使用すると、とても熱を持つ。(充電中の使用は公式には非推奨らしい※要ソース)

充電完了後にバッテリー電源に勝手に切り替わる(AC電源で使えない)

仕様らしい。

スリープ中にファンが回る

ファンコントロール用のドライバが適切にインストールされていない。
下記手順でインストールできる。

1. 公式ドライバのFandeviceにある install-system.bat を"管理者権限"で実行
2. wfan0109.regをダブルクリックして実行
3. fandeviceにある wfan0109.inf を右クリックしインストール

↑スリープ中にファンが回るのは規定の動作じゃないですかね?(要検証)かと
スリープ中はファンが回らない仕様で間違いないことを確認しました。
また、スリープ中にファンが回る状態だと、ファンコントロールのプロセスが正しく動作していないため、
ファンがGPD社の意図したとおりにコントロールされない状態になってしまっています。
蛇足ですが、この状態だと私の作成したファンコントローラも正しく動作しません。※管理人注

電源がオフなのに充電中にファンが回る

2017/07/05版のBIOSからこの仕様になった。充電時の発熱対策だと思われる。

ファンの音がうるさい

ファンの音がうるさい個体がある様子。個体差というより、ファン自体が異なっている。

GPD社に問い合わせ、音の小さいファンをGPD社から直接購入して、自分で付け替えることも可能ではある模様。

Pocket Fan Controllerでファンのスピードを手動で調整できるため、
発熱はするが、回転数を落として静かにすることもできる。

一部のUSB Type Cのハブを充電しながら使うとハブ自体が壊れる

こちらのブログを参照。
GPD PocketでUSB-Cハブを使用した際のUSB PDの信号を解析してみた | HANPEN-BLOG

USB PDを謳っているのに充電が遅い/充電にかかる時間が充電のたびに違う

USB PDによる充電は、Windows起動時に充電を開始した場合にのみ有効となる模様。
こちらのブログ、動画を参照。
GPD PocketはUSB Power Delivery 12V/2Aに対応、電源オフ時の充電には一工夫必要 | AndroPlus
GPD Pocket (Windows10版) 07.充電時の消費電力 | YouTube
※起動中の充電で発熱が大きいのはこのためか

CPUの速度が0.46GHzに固定されてしまう

2017/07/05版のBIOSの不具合。古いBIOSに戻すか新しいBIOSに更新すると改善される。
ここで公式発表されている。

ディスプレイがちらつく

グラフィックスドライバを最新版にすると改善するケースがある。
ここからダウンロード可能。
また、オーディオドライバなど、グラフィックと関係ないドライバのアップデートで改善したとの報告もある。

GPD Pocketでよく起きるWindows関連の不具合

スリープ中のバッテリー消費が多い

最新のドライバに更新してみる(特にWiFiドライバ)
ドライバのリストや入手先はこちら
使い続けて数日経つとなんらかの更新が落ち着くのかおさまることがあります。

※設定の「電源とスリープ」で「PC がバッテリ電源を使用していてスリープ状態の場合は、ネットワークから切断します」を「常時」にする。

勝手にスリープから復帰したり、スリープ中に電源が落ちる

最新のドライバに更新してみる(特にWiFiドライバ)
ドライバのリストや入手先はこちら

WiFiが不安定だったり、接続できなかったりする

以下を試す。
0. WiFiのパッチを適用する。

1. WiFiのドライバの更新

1-1. デバイスマネージャを開く
1-2. ネットワークアダプタのBroadcom 802.11ac Wireless PCIE Full Dongle Adapterを右クリックしてドライバーの更新を選択
1-3. ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索 を選択し、最新のドライバに更新する

2. WiFiドライバの設定変更

2-1. デバイスマネージャを開く
2-2. ネットワークアダプタのBroadcom 802.11ac Wireless PCIE Full Dongle Adapterを右クリックしてプロパティを選択
2-3. 詳細設定タブを選択
2-4. Minimum Power ConsumptionをDisabledにする(消費電力は増えるが、通信が明らかに早くなる)
2-5. 2G Bandwidth Capabilityを2.4G: 20/40MHzにする(環境によっては、通信が早くなる)

3.アクセスポイント関連

ワイヤレス アクセス ポイントに Windows を実行しているモバイル PC を接続すると、接続の問題またはパフォーマンス上の問題が発生する可能性があります。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/928152/you-may-experience-connectivity-issues-or-performance-issues-when-you
ワイヤレスのアクセスポイントとの接続が頻繁に切れる際の対処方法
http://winkit.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

スリープからの復帰後にWiFiが接続できなくなる

上記のWiFiのドライバ更新などを試す。

休止状態が有効な場合に、スリープ中に勝手に再起動する

※休止状態から復帰すると、SystemのCPU使用率が常時30%ぐらいになる問題があるため、休止状態を有効にするのは非推奨

回避策としては以下を試す。
1. WiFiのドライバの更新

1-1. デバイスマネージャを開く
1-2. ネットワークアダプタのBroadcom 802.11ac Wireless PCIE Full Dongle Adapterを右クリックしてドライバーの更新を選択
1-3. ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索 を選択し、最新のドライバに更新する

2. IO一体化のタイムアウト時間を変更する

2-1. レジストリエディタで下記を開く
    コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\2E601130-5351-4d9d-8E04-252966BAD054\C36F0EB4-2988-4a70-8EEE-0884FC2C2433
2-2. Attributes を 2に変更する
2-3. 電源オプションを開く
     開き方が分からない場合は、下記をファイル名を指定して実行する
     "C:\WINDOWS\system32\rundll32.exe" shell32.dll,Control_RunDLL PowerCfg.cpl @0,/editplan:381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e
2-4. アイドル回復性 > IO 一体化のタイムアウトの設定を下記に変更する
     バッテリ駆動、電源に接続 ともに 0ミリ秒   (バッテリ駆動は 60000 ミリ秒ぐらいにしておいてもよいかも)

休止状態から復帰すると、SystemのCPU使用率が常時30%ぐらいになる

確実な改善策は見つかっておらず、出荷時状態と同じく、休止状態を無効にするしかなさそう。
発生していない人もいるようなので、何かしら対策はありそう。
発生していない人はドライバやBIOSの情報を投稿してもらえる嬉しいです。

不具合と間違えやすいWindowsの仕様やその他の不具合

一部設定のOKボタンなど下の方にあるボタンがタスクバーの裏に行ってしまい見えない

デフォルトでは画面の拡大率は200%推奨になっているが、175%ぐらいにすれば見える。

Windows10ProにしてHyper-Vを有効にすると、接続していないディスプレイが検出されるなどの問題が出る

Intelのドライバのバグ。古いドライバだと発生しないらしい。
Intel公式フォーラムの当該スレはこちら

スリープ中に勝手に休止する

設定を確認する。
1. コントロールパネルの「電源オプション」で「次の時間が経過後休止状態にする」を「0」にする。参考
2. 設定の「電源とスリープ」で「退席中であることをデバイスが認識しているときに電力を節約する」を「オフ」にする。参考




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